築32年の平屋を全面改修し誕生したこちらの住宅は、都心から地方へ移住する家族のために造られました。住まいを「家族を乗せた宇宙船」に見立ててストーリーを展開し、移住者である家族に寄り添う魅力的なコンセプトの住宅に仕上がっています。宇宙船感を強調させる天井の凹レンズ窓は、トップライトとして機能しています。屋根の断熱性能を維持するためなるべく小さな開口としながら、できる限り広い範囲にやわらかく自然光を取り込むために、凹レンズの持つ光を広げる特性が活かされています。照明設備においては、照明器具を梁の影に潜めるなど極力存在感を抑えつつ必要なところに必要なあかりを灯すことで陰影のある落ち着いた雰囲気を演出しています。
所在地:愛媛県西条市設計:安藤祐介建築空間研究所