足摺海洋館「SATOUMI」

照明学会2020年照明普及賞受賞

高知県土佐清水市竜串に誕生した、 海と自然のアドベンチャーミュージア ム【足摺海洋館 SATOUMI】。「あらゆる 命は海とつながり、海と生きている」こ とを学び、遊び、楽しむことができる最 新の水族館である。 命を育む水が、足摺の原生林から渓 流、竜串湾、外洋、そして深海へと旅し てゆくというストーリー仕立ての水槽 を多数設置。海洋生物たちの生き生き とした姿を鑑賞できるよう、「自然の光 」をライティングコンセプトに、太陽光 に近い波長と色温度を実現するハイ パワーLEDで、水槽内を照射している。

2020年竣工
高知県土佐清水市 三崎字今芝4032

足摺海洋館「SATOUMI」画像
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円柱形の水槽で群れを作り回遊する、
約1 万匹のイワシを効果的に見せるため、
投光器を4台設置し、上部から強い光を
照射している。

【竜串湾大水槽】
1階と2階にまたがる館内最大の水槽は、水量 430t、水深約6m、四国最大級のスケールを誇る。水底までの明るさを十分に確保するため、14台の投光照明を使用し、透明感のある光を水面に対し垂直に照射している。さらに実際の時刻に合わせ、夜明けから昼、そして夕暮れ時の明るさや色味をつくり出し、より自然に近い光環境を再現している。

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【サンゴ水槽】
美しいサンゴの育成に必要な栄養素は、サンゴの中に住む植物プランクトン:褐虫藻の光合成によって作り出される。つまり、サンゴ水槽には太陽の光が必要となる。それを再現したのは、太陽光のフルスペクトルに近い400~450nmと600~660nm付近のフラットな波長かつ、12,000Kの高色温度の大光量を生み出す特殊なペンダントライト。サンゴと共生する小さな命へ、力強い光を届けている。

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【展示スペース】
間接照明の幻想的な光に包まれた、楕円形の優しい空間が印象的な展示スペース。ウミウシやクラゲたちが住む壁面埋込小型水槽を照射するのは、5,000Kのベースライト。壁面との強力なコントラストを生み出すことで、鑑賞する人びとの目が自然と水槽へ向くように工夫を凝らしている。

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