創業から間もなく40周年を迎える、香川県のギフト専門店「株式会社ベル」様。高松本店丸亀本店の2店舗には、贈る人の心が伝わる質の高いギフトを数多く取り揃え、「実際に手に取って選びたい」というニーズを満たしています。照明のLED化により、「商品の本質を伝える売り場づくり」をお手伝いしました。

———この度は、宮地電機にご用命いただきましてありがとうございます。丸亀本店の照明をLED化されたということですが、そのきっかけを教えてください。

林社長 丸亀本店は32年、高松本店は21年になる建物で、さまざまな設備が更新時期を迎えており、順次宮地電機さんにお願いしてきました。LED化は5~6年前から検討課題になっており、以前サンメッセ香川で行われた宮地電機さんの展示会にも足を運びました。その時は、色合い、照度、価格がまだまだという印象で先送りにしてきましたが、今回高松本店の空調設備の更新が終わった後、照明に関する提案をいただいたことから実施を決めました。

———ありがとうございます。弊社の展示会「Miyaji LEDsフェア」にお越しいただきありがとうございました!確かに、4~5年前に比べるとLEDは格段に進歩し、価格も下がってきました。

林社長 LEDは、産直の肉がおいしく見えるのか、カニが赤く見えるのか、商品をよく見せるという点で懸念がありました。村上さんが従来と同照度相当の器具を提案してくださった上で、「同様の器具をつけている施設があるので、実際に見てみてください」ということで、実際に使用している店舗を見学させてくれました。その細かな配慮と熱心さから、丸亀本店の照明をお願いするに至りました。

村上社員 量販店でしたが、色温度と器具の形が同じだったので、実際に見ていただくのがよいと思いました。

林社長 その現場は器具の間隔が広かったので、照度がちょっと足りないなと感じました。丸亀本店はそこよりも間隔が詰まっていたので、照度は十分だと判断しました。

———商品を良く見せるための明るさということですか?

林社長 高松本店では、蛍光灯の真下は常に1,500ルクスを確保しています。そして、通路等は少し照度を落としています。全部を明るくすると商品が生きてこないんです。

———照明設計について、本当によくご存じでいらっしゃいますね。専門的な知識はどちらで学ばれたのですか?

林社長 いえいえ、素人です。私は、これまですべて自分で図面を引いて店づくりをしてきました。お客様の目線に立って商品の配置を決める、反射するような素材は極力使わないなど、長年やってきた中で自然と身についたものです。

———照明による商品の見え方については、私どももいろいろな研修を受けて参りましたが、なかなか難しい部分があります。

林社長 仕事柄、陶器やクリスタルなど、いろいろなメーカーの展示会に行きます。クリスタルは写真を撮るのも照明が重要ですし、商品の魅力を生かすも殺すもディスプレイ一つということを見てきていますので、ある程度工夫して展示しているつもりです。

———照明による商品の見実際に丸亀本店をLED化されて、その印象はいかがでしょう。

林社長 思っていたよりよかったです、想像以上でした。壁も商品が映えるような色を選んでいます。そして、カウンターを低くして、お客様から、商品を包んでいるところが見えるようにしています。他店では、贈答用に商品を購入すると、包装して手提げ袋に入った状態で出てきますが、商品が間違っていないか、のしがついているか、字が間違っていないか確認できないのは不安ですよね。ちゃんとお客様の目の前で作業をするようにしています。効率を上げるため、カウンターの中も不要な動線を生まないよう設計しています。

———そのようなところにも細かな心配りをしていらっしゃるのですね。

林社長 大事なのは店づくりです。せっかくいい品物を仕入れても、きちんと提案できないと売れるものも売れません。当社は、実際にお客様にご来店いただく売り方ですので、「きちんと見せること」を大事にしています。

———実際に見て回ると、気持ちがわくわくしてきます。「あの方にお贈りしたい」という思いが、ふっと沸いてきました。

林社長 百貨店に行けばギフト商材はたくさんありますが、ワンフロアにまとめて売っている店は他にありません。そして、私たちは、婚礼、出産、お悔やみなどに接する立場ですから、他にはない心遣いをしていくことを大切にしています。

———そのような贈る気持ちを大切にされ、商品の見せ方や照明の重要性を十二分にご理解なさっている社長を前に、身の引き締まる思いがいたします。村上はまだ入社歴が浅い若手社員ですが、仕事ぶりはいかがでしょう?

林社長 「若い」ということは、未知数なところがあります。村上さんには、意気込みや熱意があるので、すごいなと思っています。勉強して、失敗もして、次々レベルアップしてくれたらいいと思います。せっかくこの仕事を一生懸命やっているのだから、この道のプロに育ってほしいです。モノを売るより人間を売る方が先。私たちが扱う冠婚葬祭の返礼品は、非日常のものであり、まずはその人を信頼できないと買わないという商品です。本心でいいものを提案することが大事です。その点で村上さんは信頼できますし、間違いないと思う部分もあるので、そこを磨いてほしいです。

村上社員ありがとうございます。さらに勉強し、よいご提案ができるよう頑張ります。

———社長は確かな先見の明を持って40年間歩まれてきました。最後に、この実績を上げられた秘訣を教えていただけますか?

林社長 若い人の感覚は大事です。まずは、儲かることを横に置いて、お客様がして欲しいことをすることです。何をして欲しいかを真剣に考えることだと思います。

———とてもありがたく、身に染みるお話でした。ありがとうございました。


すがのの現場取材記

全て独学で、店舗の図面を引き照明の配置をお考えになる林社長の「お客様がして欲しいことをする」という理念はお店づくりにまで反映されていました。大切な方へ贈られるギフトを、実際に見て手に取って確かめるための大切な照明。村上社員の熱意を汲み取ってくださった林社長のお言葉が染みわたる取材でした。

宮地電機 広報 菅野 乃美