徳島県の北東端、つまりは四国の東端に位置する鳴門市は、徳島県有数の観光都市であると同時に、地元発祥の大塚グループ関連の工場や施設が多数立地する企業城下町としての側面も持ち合わせています。この、鳴門海峡 近くという海辺の立地条件は、将来起こりうる東海・東南海・南海の3連動地震による津波被害を想定せざるを得ないでしょう。

BCPの観点からLED防災ライト"ぐらっパ!"を 導入!!

BCPとは

BCP(Business Continuity Planning):事業継続計画

事業が存続できなくなるリスクを事前に分析・想定し、継続に必要な最低限の業務や復旧時間と対応策などを定めた包括的な行動計画のこと。

最低でも4時間点灯する避難用照明が欲しい。

弊社が、鳴門工場の電気設備のメンテナンスを担当されている三和電業株式会社 土井幸男主任からお問い合わせを頂いたのが、2011年3月11日の震災後のことでした。

「非常灯は30分しか点灯しない。最低でも4時間点灯する避難用照明を探している。」

停電後に2晩以上点灯するLED防災ライト"ぐらっパ!"は、いつ引くとも知れない津波により、陸の孤島と化す可能性もある避難場所にも、ささやかで確実な安心をもたらします。

そして同年6月、宮地電機電材デポ(松山市)のLED防災ライト"ぐらっパ!"ショールームで
土井様と大塚製薬工場のご担当者様に初めて製品をご覧いただきました。

屋上への動線を照らしたい

耐震構造で、外階段から屋上へ昇ることの出来る棟が、避難場所として選定されていました。現地での実証実験を経て、LED防災ライト"ぐらっパ!"の取付け位置も決定されました。

カスタマイズ

そして、避難経路への設置工事にかかる負担を軽減する ため、器具に加工が施されました。本来分離されている非常用電池などの部分を、本体のベース部分に取込んだLED防災ライト"ぐらっパ!"は、大塚製薬工場様仕様のオリ ジナル製品となりました。

社員の生命を守る。

停電時に自動的に2晩以上点灯し、周りを明るく照らす LED防災ライト"ぐらっパ!"は、避難経路のみならず避難場所の安全確保、そして精神的な安定にも役立ちます。白色ではなく、電球色を選ばれたのは「恐ろしい思いをしている方々に、少しでも 暖かさを感じてもらえたら...」というご配慮でした。BCPもまずは社員の方々が守られてこそ、という大塚製薬工場様の理念は、これからの日本のスタンダードとなってゆくことでしょう。

担当者のひとこと

例えば照明器具などは壊れるまで使い続けるというスタイルが多いですが、大塚製薬工場様はある一定の期間で取り替えるなど、安全な環境保持に対して徹底されています。BCPにも高い意識をお持ちで、3.11の震災を受け、即座に計画・行動に移されました。その実行力は素晴らしいと思います。

ファクトリー営業部 徳島ファクトリー営業課課長 加川達也