- お聞きしたとおり、開店前からお客様がいらっしゃるのですね。
- 深井様
- はい。おかげさまでいつもオープンと同時に焼きたてのパンを次々に買っていただけるので嬉しいですね。
- 実は宮地電機にもこちらの大ファンだという女性社員がいるのですが、特に食パンが美味しいとの情報を得ております(笑)
- 深井様
- 口笛ベーカリーの食パンはお水を使わないんです。牛乳とサワークリームとバターなどで作っています。私たちが食べても美味しいと思っています。
- 先ほどから途切れることなくお客様がお見えですが、製造が大変でいらっしゃるのではないですか?
- 深井様
- 仕事が多すぎると大変ですから。自分たちの出来る範囲で焼いています。私たちは精神障がいのある方々が『地域で当たり前に暮らす』ということを目的にしております。
- 素晴らしい活動でいらっしゃいますね。今回、宮地電機にお声掛けくださったのは?
- 深井様
- 実は私は、宮地電機の武智君(※取締役兼ファクトリー営業部長)とは幼稚園、小学校、中学校、と同級生なんです。長いつきあいで真面目な人柄を知っていましたから。
- そうでいらしたんですか。有難いご縁ですね。
- 太陽光発電システムの導入をご決断されたのは、どのようなきっかけだったのですか?
- 深井様
- 太陽光発電はあった方がいいな、と思っていました。というのも、この施設はオール電化です。パンを焼くための機械も全て電化しているのでかなりの電力が必要なんです。ですから少しでも電気代を安くしたいとの思いがありました。
- 森本様
- それともう一つの理由として、太陽光なら地域の方々のお役に立てると思ったんです。
- 地域のお役に、ですか?
- 深井様
- はい。例えば災害が起こり、停電になった時、まず水のこと、電気のこと、トイレのことなど困ってくると思うのですが太陽光だと電気は確保できますよね。そしてお困りになっている近隣の方々にも電気を使っていただけます。
- そのようなお考えを伺ったのは初めてです!素晴らしいお考えです!
- 深井様
- 夜間の事を考えると蓄電池も欲しいところなんですが、まだまだ高額だからね(笑)
- こちらの太陽光発電システムの導入はそのような地域貢献の観点からもお考えだったんですね!感動いたしました。
- 森本様
- この口笛ベーカリーは地域の普通のパン屋さんです。誰が食べても美味しいと感じるまちのパン屋さんを目指しています。
- 深井様
- おかげさまで遠くから来ていただいているお客さまもいらっしゃるんですよ。
- 森本様
- しかし、これまで、精神障がいのある方々が地域になじんで生活することは難しかったんです。支援する施設を一つ建てるにしても、なかなか難しかった。
- そのような歴史がおありだったんですね...
- 森本様
- 嬉しいことに、この口笛ベーカリーは町のパン屋さん、ということでさりげなく受け入れていただけました。この「さりげなく」というのが非常に有難いんですね。そして私たちも町内会に入って、運動会に出たりさせていただいたり、地域の方々と一緒に活動させていただいています。
- Facebookでも拝見しました。町内清掃など様々な行事にも参加されているんですね。
- 森本様
- 本当に地域の方々との事業以外でのふれあいも楽しく有難いものだと痛感しています。
- 私は勉強不足でよく分かっておりませんでしたが、このように素晴らしい支援活動を、地域の方々の幸せも願いながら実現されているほっとねっと様の理念に非常に感銘を受けました。
- 森本様
- 受け入れていただけた、その御恩をこれから地域の方々に少しでも返してゆきたいと思っています。たとえば災害時のみならず、万一の際に備えてAEDも設置しています。ご自由に使っていただけるよう、シールを貼って公開しています。
- お話を伺って、胸が熱くなる思いです。太陽光発電システムの導入で宮地電機がお手伝いできて光栄です。
- 森本様
- さりげなく。精神障がいのある方々の生活向上と地域であたり前に暮らすことを目指して、障がいのある方々と一緒に歩み続けていこうと思います。
太陽光発電システムをBCPの一環として、また近隣の方々へのCSRとして導入された事例でした。
災害時に『電気を分け合う』。私たちそれぞれの企業や店舗、公共機関の全てが同じような
理念を持つことができたら...こちらでお聞きしたことを考え続けてゆきたいと思います。 宮地電機広報 菅野 乃美 |