陽が燦々と降り注ぐ高台にある介護老人保健施設みの荘様。
その立地を活かした太陽光発電や、ヒートポンプのご採用など、24時間電力の確保が不可欠な施設ならではの
ご発想で取り組まれたLED化の理由に納得です。

社会福祉法人 三野福祉会 事務長
細川 健治 様

細川事務長 昨年(2013)7月の法人向け電気料金値上げに伴い、どうすれば最小の値上げ幅で済むのか、四国電気保安協会さんに相談していたんです。

─── やはり日頃から経費削減に取り組まれているのですね?

細川事務長 はい。みの荘のご入所者様やそのご家族に満足していただくためにも、余分な経費のカットは不可欠だと考えています。そして経費の中でも光熱費はかなり大きなウエイトを占めます。いかにして消費電力量を減らすか、というのは常に意識するところです。

─── そこでLED化に取り組まれたのですか?

細川事務長 そうです。LED化で特に素晴らしいのは職員が意識しなくてもコストカットすることができる、ということです。

─── なるほど!

細川事務長 職員の自主的な行動に委ねたコストカットはストレスになりますよね。職員には業務に集中してもらいたいですから。

─── 仰る通りですね。ところで、導入前はLEDについてどのような印象をお持ちでしたか?

細川事務長 実は3年前から、施設全体をLED化した場合にどのようにすれば最善なのかを知るために講習会を開いてもらったりしました。ですのでその頃から導入に関しては前向きだったんです。しかし、まだまだイニシャルコストが高かった。

─── 最適な導入時期を検討されていたんですね。

一般財団法人 四国電気保安協会 次長(取材当時)
外山 浩之 様

外山次長 ちょうどその頃、みの荘様に当てはまる補助金の情報がございました。適用されると導入費が大幅にダウンできます。みの荘様のご決定のタイミングが非常に良かったんですね。

─── 具体的にはどの部分をLED化されたのですか?

細川事務長 まずは点灯時間の長い所からですね。あとは取替えが容易な器具を優先しました。今回は蛍光灯から直管型LEDへの取替えがメインでしたが、例えばツインタイプのLEDは器具の種類が少ないため高価でしたので次の機会に回そう、といったように。


宮地電機-今西 他には、大広間に16台の昇降式蛍光灯BOXがございますが、こちらは取替えをせず周りにダウンライトを仕込みました。費用対効果や運用を考えるとそちらの方が効率が良いことが分かりましたので。


外山次長 いきなりオールLED化ではなく、使用頻度を元に費用対効果を考えられて優先順位をつけて導入されましたね。

─── LEDを導入されて施設を利用されている方の評判はいかがですか?

細川事務長 高齢者の方は明るい方が過ごしやすいんです。以前は「暗い」といった声も聞きましたが、そのような苦情は無くなりました。

─── 電気代はいかがですか?

細川事務長 測定値を見てほぼ想定通りだと思いました。実は昨年(2013)9月に四国電気保安協会さんのデマンド監視装置を導入しているんですが、設定値を超えそうになると警報が鳴るので職員と電気を消してまわっていたんですね。この設定値を更に低く設定することが電気代削減につながりますのでLED化してデマンド値が下がってくれて満足です。
みの荘はご入所者様の安全だけではなく、災害時には近隣の方々を受け入れられる体制でありたい、とのビジョンがあります。
水に関してはタンク、ガスはプロパンを備えており、停電の際には自家発電でまかないます。その場合、消費電力量の少ないLEDは何より強い味方となります。
コストカットの面でも、LED化が電気代削減に繋がることは十分体感できました。現在LED化したのは施設全体の半分強ですので、他の箇所も費用対効果や様々なことを考えながら対応していきたいですね。

─── 病室内もLED化されたそうですが、印象はいかがですか?

冨山様 明るくなりましたね。ルーペが無くても良くなりました。というのは、ご入所者様が居室で新聞や雑誌を読むときに読みづらいという声があったんですね。今はそのような声を全く聞かなくなりました。

─── 有難いお言葉です。


冨山様 点滴などのときに懐中電灯が必要なくなったんです。みの荘の居室では時に医療行為が必要となります。これまでは薄暗い所で血管注射をしたり、創傷のケアをしたり...。手元が暗いというのはとても不便だったんです。LEDになって明るさが確保され、普通のことが普通にできるようになって、入所者様はもちろん職員も助かっております。

四国電気保安協会様にご紹介いただいた案件の取材に伺う時、いつも感じるのは四国電気保安協会様と弊社ファクトリー営業部の信頼関係です。
外山様からは「今西さんは何でも言いやすいし、打って響くのが早い。レスポンスもいいですし」とのお言葉をいただきました。
今西課長は外山様と出会ったばかりの頃、LEDの説明会を行った際、外山様から矢継ぎ早に質問を頂戴し、圧倒されたと言います。
「一緒に前を向いていただいている」と頼もしい気持ちにさせていただいているそうです。
四国電気保安協会ホームページ

宮地電機広報 菅野 乃美