土佐近海の旬のネタをふんだんに使った寿司は、目の前で握り、皆様のもとへ。回る楽しさと、豊富なおいしさで「もてなし勝負」の寿司一貫あぞうの店様が店内リニューアルに伴いほぼすべての照明をLED化されました。

宮地社長 寿し一貫様では、以前からLED化をお考えだったのでしょうか?

川崎社長 LEDが出始めた頃から考えてはいましたし、宮地電機さんを含め、色々な所から提案も受けました。特に私どもの店舗は阿南市にもありますので、やはりLEDのお膝元ということで繰り返し提案を受け、強く意識せざるを得なかったですね。

宮地社長 熟慮を重ねられての、あぞうの店様からの導入だったのですね?

川崎社長 良いものだということは分かっていましたが、LEDはまさに日進月歩で進化しているものだと感じていました。もっと技術が進むのではないか、もっと価格も安くなるのではないか、という期待もあり様子を見ておりましたが、この夏の電気代値上げや消費税率UPへの懸念がLED化を推進させたと言えます。色々検討した結果、様々なメリットを考えるとローリスクでハイリターンが見込めると判断しました。

宮地社長 実際に導入されてみて、いかがでしたか?

川崎社長 まず驚いたのがレーンのお寿司が乾きにくくなって、商品ロスが削減できたことです。

宮地社長 確かにLEDは熱を出さないので、従来品に比べて対象物の劣化が進みづらいと言えますが、そのようなお話は実は初耳です。

川崎社長 お聞きしていた通り、従来の照明器具から発されていた熱量が、LED化することによって削減されたので空調の効きが格段に良くなったんですね。ですので、空調のファンから出る風も減って、結果、ネタが乾きにくくなったのではないでしょうか。

宮地社長 なるほど!照明器具から出る熱もさることながら、エアコンから吹き出る風がネタにあたって乾きやすくなる、ということなんですね。目からウロコのようなお話です。

川崎社長 エアコンについて言えば、リニューアル前は設定温度を18℃にしても効きが弱かったのですが、リニューアル後はエアコンを2台増設したとはいえ、真夏に、しかも頻繁にお客様の出入りがあっても24~28℃の設定で十分営業できました。

川崎社長 今回の改装でエアコン2台と大型プレハブ冷凍庫1台を増設しました。当初は電力量が大幅に増えると予測してキュービクルの増設を検討しましたが、LED化することで消費電力が削減されたため、キュービクルの増設をしなくて済んだんです。

森主任 具体的には電力量としては約60%減というデータが出ています。

川崎社長 こんなに良いことづくめなら、もっと早くにLED化しておけば良かった(笑)。

宮地社長 ありがとうございます。リニューアル前はLEDに対して何か不安をお持ちでしたか?

川崎社長 私どもは、やはり何よりも"美味しく見える"ことが大事だと考えています。寿司の場合、マグロの赤がいかに美しく見えるか、というのが大きなポイントとなります。LEDが出始めた頃の印象は、光の当たる部分が狭い、一点集中型のイメージがあり遠く離れた場合でもキラっと綺麗に見えるのかどうか不安でした。

宮地社長 見え方へのこだわりが明確でいらっしゃるんですね。

川崎社長 洋食でしたら"ガロニ"と呼ばれる付け合せ野菜の彩りがとても大切なんですね。人参の赤やインゲンの緑、などです。寿司の場合、マグロの赤は主役の色でもありますので、赤の見え方はとても重要なんです。今のLEDは発色も良いですね。やはりもっと早くにLED化しておけば良かった(笑)。

宮地社長 面光源の蛍光灯と比べ、LEDは点光源なのでキラキラしているんですね。だから対象物をキラっと輝かせる。ジュエリーと同じようにイクラもマグロもキラっと輝くんです。

森主任 照明設計を担当させて頂く上で一番気を遣ったのがカウンター上の演色性です。打合せの時にお刺身がキレイに見えるかどうかをとても気にされていたので、直接商品を照らす部分のLEDは高演色性の機種を選びました。高演色性のLEDは一般の物と比べ《価格が高い》《効率が落ちる》《暗くなる》と少々デメリットがあるんですが、それ以上にRa95という高い演色性のおかげで赤がきちんと赤になる、食べ物を色鮮やかに見せるという効果がありました。

川崎社長 実は店内で写真を撮影されるお客様が増えたんですよ。というのは、最近Facebookなどに投稿するために料理の写真を撮られる方が多いのですが美味しそうに撮れるためか、以前より多くのお客様が撮影されるようになりました(笑)。

宮地社長 今回のリニューアルでは、窓枠の美しい組子細工が魚梁瀬地方の杉など、建材も高知県産を取り入れられたと伺いました。

川崎社長 はい。寿し一貫では高知の魚、高知の食材をご提供しています。今回のリニューアルの際、可能であれば高知県産の建材を使い、可能な限り高知の方々と一緒に...の思いがありました。そして、宮地電機という地元企業に照明をお願いすることが出来、まさに"地産ち照"ができました。

榎本部長 先ほど高知県の杉の話が出ましたが、『森は海の恋人』という言葉の通り、肥沃な森に降った雨は栄養たっぷりの水になって海へと流れ込みます。その栄養で魚や貝が豊かに育ちます。森を守ることは海を守ることでもあるんです。だからLED化等によるCO2削減は私どもにとっても必要なことだと思います。

宮地社長 もともと森林の豊かな高知県の魚が美味しい理由はそういうところにもあるんですね。寿し一貫さんは様々な取り組みをされていますが、中でも素晴らしいなと思ったものに《親子釣り大会》があります。非常に魅力的な取り組みですが、どのようなお考えから生まれたのですか?

川崎社長 やはり我々回転寿司業界に於いて、寿し一貫はローカルチェーンです。ですのでそれを活かして、この地域ならではの取り組みをしてゆけると思っています。それとお子様の中には自分が食べている寿司や刺し身が、もともとどんな形の魚なのか分かっていない場合も多いと思います。せっかく海に恵まれた高知に住んでいるのですから、少しでもそのようなコトをお伝えできたら嬉しいですね。

宮地社長 先ほどからお話を伺っていて同感なのが、商品を売るのではなく、サービス・環境を提供されているんだな、ということです。私ども宮地電機も照明器具を売るのではなく、照明器具によって創りだされる空間を売っている、という自負があります。寿し一貫さんもお寿司だけではなく、食事を楽しむ環境を提供されているのだな、と感じます。

川崎社長 1日3回の食事をいかに豊かにするか、ということを常に考えています。英語にも『Enjoy Meal(お召し上がり下さい)』という言葉がありますが、『Enjoy Food』ではないんですね。『Food』は食物、『Meal』は食事です。食事は食べる『事』だから大事なんです。そして外食する日はハレの日であることが多いと思いますので常にお客様にご満足いただけるようサービスも変化させています。

宮地社長 徹底して取り組まれている"食べる事を楽しむ空間づくり"に照明設計という形で関わらせて頂き光栄です。「地産ち照」の取り組みにご協力いただきありがとうございました。

担当者のひとこと

徹底して取り組まれている"食べる事を楽しむ空間づくり"に照明設計という形で関わらせて頂き光栄です。「地産ち照」の取り組みにご協力いただきありがとうございました。  

施設・住環境営業部 高知施設・住環境営業課 主任 森 裕司